人事のいろんなこと・・・

人事部門のマネジメントをしています。日ごろ考えたこと、印象に残った本などを紹介していきます。

新たに人事責任者に就任したら最初にやるべきこと(前編)

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3月は年度末シーズン。この春から人事の責任者に就任し、メンバーを率いて改革を実行する立場を任される方もいると思います。

内部昇格の方、他部門から異動する方、 転職して人事部長や課長に就任する方、 様々なパターンがあると思いますが、 どうやったら人事マネージャーとして改革を推進できるか、悩んでいる方も少なくないでしょう。

 

そこで今回は、新たに人事責任者に就任した方が、人事面の改革を上手にスタートできるか作をまとめてみました。

 

1、信頼関係を作ること

まず何よりも大事なのはメンバーを知ることです。

人事のマネジメントには、人事面の改革を進めることが期待されていますが、 それを実行するのは自分だけでなく既存メンバーとともに担うことになります。組織として一枚岩で取り組んでいくために、改革の実行フェーズを伴奏してもらうメンバーとの信頼関係作りは最優先で行うべきです。

信頼関係を構築する過程で、この人は自分の意見に耳を傾けてくれるんだ、この人は自分を守ってあげる人なんだと安心感を持ってもらえるようにしていきましょう。

 

というのもこれから先の改革においては、今までその組織で頑張ってきた人に変化を要求することもしばしばあります。今までやってきたことを変えられるのは、受け入れ難いことです。しかし変革を進めるうえでは一人ひとりと向き合い変化への理解を促すシチュエーションを避けては通れません。

変化への適応力は様々ですが、多くの人は変化を好まないのです。そのような中でも変化を推進していくためにはメンバーの理解が必要であり、そのためには信頼と安心を与える必要があります 。

 

メンバーがどんな人か、 何に自信を持っていてどんな不安を抱えながらやっているか、 1人ひとりとは何をもって信頼関係を築けるか、 よく観察しまずは自分自信の思いを共有できるパートナーを作ることから始めでいきましょう。

 

 

2、様々な視点からファクトを正しく捉え、真の課題を把握すること

 

次に重要なのは、現場や経営者と話す機会をたくさん作り、 今起きている事実をきちんと把握することです。

そのためにも様々な社員や役員と話して事実を網羅的に理解し、 自分なりの課題形成と解決方法を導いていく必要があります。

この時重要なのは、バランス良く様々な人と話して意見を聞くことです。 経営からの要請が強すぎてもそれだけに引っ張られすぎてはいけないですし、上だけを見て仕事をしたら周囲は冷めていってしまいます。もし上位組織からすぐに改革を求められたとしても、様々な人との会話や様々な情報収集を行い、正しい事実は何なのか、誰をキーマンにすれば良いか、キーマンをどう利用するのが良いかを、慎重かつ的確に見極めでいきましょう。

結果を出そうとして焦ってアクションしてしまうのではなく、じっくり見極める時間を十分に確保して観察を重ね、それからじっくりと改革していくつもりで、時間をかけて取り組んでいきましょう。

 

(後編に続く)